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市民自治の会の陣内です。
2011年度一般会計および特別会計歳入歳出決算認定についての意見を申し上げます。
2011年度の一般会計は、歳入1836億1400万円、歳出1801億400万円で、共に、前年比より減少しています。特に、歳入の根幹をなす市税収入においては、全体としては、微増ではありましたが、個人市民税は、高齢化の進展などにより、給与所得者が減ったことによる所得金額減などで、前年比マイナス7億3700万円でした。法人市民税は、企業回復基調とのことで、歳入増ではありますが、企業の回復基調が給与所得に反映される気配はなく、下がり続けてきている給与所得者一人当たりの収入金額は、374万1000円と、わずかに1000円だけの増という状況で、厳しさからの脱出の光はいまだ見えてきていません。
8つの特別会計の歳入決算、歳出決算については、共に前年比増であり、これは、国民健康保険、後期高齢者医療制度、介護保険制度において、被保険者が増え、一般会計からの繰入金額が増加したことがその一因と指摘されています。
少子・高齢化、そして、貧困化にどう取り組めてきたのか、が問われていると共に、
2011年3月11日におこった未曾有の被害をもたらした東日本大震災そして、東京電力福島第1原発事故に対して、自治体としてどうむきあってきたのか、ということが総括されなければなりません。
震災直後の滞留者への適切な対応をはじめとして、多くの職員が被災地に赴き、人的・物的支援を積極的に講じたことに敬意を表します。
しかし、小さなお子さんを持つ保護者の方々にとって大きな不安となった飛散した放射能対策において、多くの声を集めた請願が議会で採択されたにも関わらず、速やかに独自の対応が取れなかったことは残念なことでした。また、遅ればせながらも始まった学校や公園の空間線量測定においては、一場所1,2ヶ所というもので、保護者の不安を解決するものとはなりませんでした。現在においても、測定器3台は、定点観測以外庁内でほとんど使われることなく、市民への貸し出しも検討されていません。
また、「東日本大震災対策本部」が設置され、窓口の一本化、ならびに情報共有の場としての役割を担っていたのですが、放射能対策は、各部署ごとで、ということになり、統一的な対応が出来ていません。市民の健康・子ども達の健康を守るための放射能対策を続けていくために、庁内横断的な「放射能対策室」の設置が必要です。
次に節電対策です。電力不足から、市民センターなどの輪番休館、夜間使用禁止、プールの休館など、市民活動が大きく制限されました。節電は進めていくことは当然ではありますが、根拠のない行き過ぎた節電は、納得できませんでした。
また放射能検査や物品購入に対する賠償請求がおこなわれたのですが、職員の賃金相当分の請求はスキームがないということで、なされていません。しっかりと請求してください。
次に行財政改革についてです。
この決算は、前市長黒須市政12年の最終年度でもあったことから、どう評価するか、という議論がなされてきました。12年前、3200億円余りあった市債残高を、2268億円までに縮減してきたことは高く評価します。それは、返す以上に借りない、市債依存率を6%以下にする、市民一人当たりの借金額を10万円下げる、という財政規律を持って、のぞんできた成果でもあります。石森市長は、前黒須市長のこういった行財政改革を評価しつつも、攻めのまちづくりのために、新たな財政規律を検討されています。それは、今後のあらたな基本構想・基本計画の中で議論されるものであるとのことですが、将来負担比率をゼロ%にしていく、というものです。総括質疑の中で、今ある一般会計等市債残高1236億円のうち、単純化して考えた場合、204億円が返済されれば、将来負担率がゼロになる、ということが明らかになりました。ちなみに、黒須市政12年間では、一般会計ベースでは616億あまりを返済してきたことを考えると、将来負担比率ゼロ%というストック指標が、市債圧縮にどのような影響をもたらすのか、疑問です。貯金をいっぱい溜め込む、臨時財政対策債などの借金をする、ということでも、将来負担額は相殺されるわけで、ストック指標だけでは、市債残高縮減のインセンティブにならないのではないか、と思うわけです。今後の議論とのことですが、単年度ごとの財政規律の必要性を訴えます。
職員削減についてです。行財政改革の一環として、職員数を73人減、2804人までに削減してきた、と報告されています。しかし、生活保護担当のケースワーカーが国が定めた基準対象人数の1,5倍近くのケースを持っていること、保健師の配置が十分でないこと、また、学校サポーターや図書館に関わる人材が少ないことなどが、問題視されています。メンタル休暇をとっている職員、療養中の職員なども、多いことが報告されました。その一方で、物件費が増大しています。もう、人員削減は限界にきているのではないでしょうか。教育をはじめ、対人サービスの部署は、まさにマンパワーが必要です。適切な人員配置を求めると共に、ボランてぃァや低賃金の期限つき採用職員での対応ではなく、しっかりとした人材育成と賃金保障をお願いします。
このことに関連して、教育費に触れます。八王子の教育費は、国が示す教育に置ける基準財政需要額に満たない不十分なものであることをここ何年か指摘しているのですが、一向に改善されることなく、前年に比べて、19億8000万円あまりのマイナスで決算しました。しかも空調機設置や学校図書館のデータベース化というハード面の整備にさかれ、特別支援教育などの課題は認識されているにもかかわらず、必要なマンパワーが拡充されなかったことは残念なことです。
まちづくりについてです。
個人市民税が落ち込んでいることから、どうしたら生産年齢人口を増やせるのか、ということが議論されてきました。しかし、急速な高齢化、それに付随する生産年齢人口減は、なにも八王子だけに限ったことではありません。ここ数年、都市の郊外において、その傾向が顕著になってきています。つまり、限られた生産年齢人口を奪い合うのではなく、できるだけ多くの人に納税者になってもらう、一人当たりの収入金額を増やす、こういったことに資する施策展開が求められています。そして、それを可能にするまちづくり、仕事つくりが必要です。地域活性化、まちづくりというと、新たな公共事業投資であったり、企業誘致であったりするのですが、そうではなく、これからの人口減社会にあって、一人一人の所得をどう増やせるのか、どうお金がまわる仕組みをつくるのか、ということを視野に入れた事業展開、つまりひとつの事業の効果が二重、3重と、相乗的になるようなものに投資するということでなければなりません。また、そのことをしっかりと市民に説明できるものとしなければなりません。
その意味で、マルベリブリッジの東放射線延伸計画は、市民のための事業ではなく、まさに、行政の予算執行上のためだけのもので、税金の無駄使いといわざるを得ません。
この事業は、行政にとっての優先順位が高いだけで、市民的に見て、必要な事業なのかどうか、疑問です。
このことから考えると、事業の選択、優先順位のつけ方に、市民目線をどう導入するかという視点が必要です。私は、以前、10億円以上の事業には、市民を交えての事前調査、あるいは、みどり債のような市民債の導入検討を提案いたしました。いまだ実現していませんが、市民生活が厳しいなかで、どういったまちづくり事業であれば市民の方々に納得いただけるか、優先順位の基準をどうつくっていくのか、開かれた議論、具体的な見通しが求められます。
また、企業誘致などへの取り組みはあるのですが、そこで働くものへの視点は十分とはいえません。2002年2月から2007年11月まで、69ヶ月もつづいたいざなみ好景気の時でさえ、企業収益の伸びは、働くものへ還元されなかったという富の偏在がなんら改善されていないことから、今のような景気低迷状況においては、企業の業績と賃金はリンクせず、ひとたび企業の業績悪化ともなれば、ストレートに労働者の切捨てになるという、働くものにとって過酷な状況が続いています。八王子では、指定管理者制度が広く採用されてきていることもあって、働くものへの視点として、公契約条例、あるいは、リビングウェッジ条例などの取り組みを加速させてください。
最後に、環境保全、みどりの創出保全についてです。
八王子市市街化調整区域の保全に向けた適正な土地利用に関する条例が2011年12月、制定されました。市街化調整区域をどう、良好な状態で保全するのか、そのための条例と説明されてきています。しかし残念なことに、どこをみどりの保全ゾーンにするのか、という環境調査が行われていないことから、今回の川町のスポーツパーク計画がでてきています。条例は出来たが、その条例を実効性のあるものにする調査費用が確保されなかったからです。この点を十分反省して、みどりの保全をすべク、調査の実施とそれをふまえての地権者への働きかけを実施してください。以上で2011年度決算に対する意見とします。
それでは、第89号議案八王子駅北口マルベリーブリッジ延伸工事請負契約の締結について、反対の立場から討論を行います。
まず、この工事の必要性についてです。
市側は、この間、なぜ、この工事が必要か、という点に関し、京王プラザ前の横断歩道が危険である、2006年から2008年の間に7件の人身事故がおこっていると警察から報告も受けており、八王子駅北口駅前広場改善検討委員会からも短期で改善すべきところであるという提言ももらっている、と説明してきています。
しかし、すでに、代表質疑ならびに委員会の審議のなかで、横断歩道での事故は、市がいう3年間の間には、1件のみであり、とても危ない場所で、喫緊に対応しなければならないところというものではないということがあきらかになっています。
実は事故の内容として、今年の予算審議のおりから、どういった事故だったのか、いつおこったのか、など、モット詳しい情報を提供するように、と私も含めて、他の議員からも再三、要望されてきていたのですが、警察から情報をもらえない、の一点張りでした。
しかし、なんのことはない、ちょっと調べれば、事故の状況、発生時期、事故の様子などは、すぐにわかることでした。そして、市が建設の根拠にしていたデータが正確なものではないということがわかったのです。
こういった事実誤認について、担当はどう考えるのか、と委員会審議のなかで問われ、担当部長は、どちらの数字も間違いではない。事故が起こっているのは事実、事故ゼロをめざすと強弁しました。しかし、事故が起こっているのは広い八王子でここだけではありませんし、これは、短期整備として、ブリッジを延伸して、人を上に誘導する必要性の説明になっていません。言い逃れにしか聞こえません。私が問題にしたいのは、まさにこの点です。
この工事の必要性の根拠について、もう少し詳しいデータを提供してほしい、ということに関して、一切耳を傾けない、調べようとしない。こういったやり方が、市民の貴重な税金をつかって事業を行う行政として、許されるのか、ということなんです。まったく反省がないのです。つまり、事業を遂行するにあたって、周辺状況や影響を詳細に調査しない、いくつかのオプションを検討した上での選択でもない、まさにつくることありきの事業なのです。しかも、総事業費10億円を越える大型建設工事で、補助金は1%のみです。過去5年間の契約を調べてみたのですが、学校の改築工事を除けば、10億円を越える建設工事は、2009年の廃プラスティック中間処理施設の建設工事1件だけです。
では、なぜ、つくることありきになってしまったのか、と、いうことです。これまでの計画をふりかえると、2008年に国に申請し、2013年、つまり来年度が事業の最終年度となるまちづくり交付金対象事業に、マルベリブリッジの延伸計画が計上されていて、しかも、交付されるだろう補助金にあたる20億円を南口再開事事業である新市民会館の保留床取得費用として、すでに先食いしてしまっていることから、このマルベリーブリッジの延伸工事を2013年までにどうしても終わらせないと、すでに交付されている20億円も返還しなければならないという事態が生じる可能性があるからなのです。
このことからわかることは、マルベリーブリッジの延伸工事を急ぐ理由は、危険な横断歩道だからではなく、まちづくり交付金を返還しないですむようにするためであり、18億円というまちづくり交付金申請のために試算した範囲であれば、総事業費を圧縮する必要もなければ、安全性の確保として、延伸以外の他のオプションを考える必要もない、危険性の調査などもする必要がないことだったといえます。お金を使うために事業をする、まさに本末転倒と言うべきものです。
この交付金の国費割合は4割。20億円がすでに交付され、使ってしまっているのですから、トータルで少なくとも2013年度末までに、50億円規模の事業を実施しなければならない。そのうち、オリンパスホールや南口自由通路、公園整備事業で、完了事業は35億円程度の規模とのことなので、どうしても残り15億円程度の事業を2014年度までにやらなければならないというわけです。
このまちづくり交付金申請のための事業計画は、2008年につくられています。それは、2007年までの完成予定で申請した新市民会館補助金20億円が支給されなかったため、なんとしても、その分を国費から引き出す必要があったからと考えられます。
以上のことから言えることは、今回のマルベリーブリッジ延伸工事は、必要性の検討が不十分なまま、南口再開発ビル工事の支出穴埋めのために、あらたな税金が使われるというもので、到底認めるわけにはいきません。
次に賑わいの創出、利便性の向上という理由についてです。
横断歩道の危険性という根拠が危うくなってくると、市側は、工事実施理由は、駅前広場の利便性を高め、地域活性化を促すためという説明を付加するようになって来ました。また、全体計画の一部という認識も示してきています。
私自身も北口駅前の使い勝手が今のままで良いとは思っていません。バスのり場の問題など課題はいくつもあります。だからこそ、駅前広場をどう改善させるのか、そのための事業費はどれくらいになるのか、解決しなければならない課題は何か、など、具体的な青写真を提示していかなければならないわけです。しかもすすめ方として、全体計画が示されなければ、短期整備、中長期整備といった区分け自体、無意味なものでもあります。
今回、全体計画が示されない中での短期整備、中長期整備という2段階の進め方が言われているのは、先ほども述べた、まちづくり交付金事業の完了年度が2013年となっているだけだからなのです。
また、最大譲って、短期整備という考え方を採用したとしても、利便性が高まるというメリットが、11億2350万円という契約金額のうちの99%を市税単独投入事業でおこなっていいものかどうか、という費用対効果の問題があり、1階部分を食品館にするセレオが開業まじか、旭・明神町開発事業の不透明さ、どこのビルにもつながらないブリッジであることから更なる延伸の可能性とエスカレータの撤去の有無、など、不確定要素がありすぎ、今回の計画による短期整備の利便性はたかいものとはいえません。
最後に政治倫理についてです。
今回の請負契約先は、飛島・黒須特定建設工事共同企業体です。
今年の1月、辞任された前黒須市長の親族会社が、飛島建設とJVを組んで、最低金額で応札した他の3事業体より1200万円高い金額で、落札したのです。多摩市は、市長等の政治倫理条例を策定しており、それによると、市長等の2親等以内の業者は請負契約を辞退しなければならない、と規定しており、退職後1年いないにも、適用されるとしています。
残念ながら、八王子市は、多摩市のような政治倫理条例を持ち合わせていませんが、もしわが市にも多摩市同様の政治倫理条例があれば、当然、今回の契約はなかったものとなる、ということを申し述べ、反対討論といたします。
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中核市移行問題について:代表質疑の折にも指摘がありましたが、今回の補正予算ならびに関連議案の提案説明において、議会軽視ともいえる進め方がみられます。その第1は、中核市への移行について、都市戦略室を設置し、調査・検討を行い、さらに、庁内横断的プロジェクトとして中核市移行準備会議を立ち上げて、2年後の2014年4月を目途に準備を開始した、との説明のくだりですが、この点にかんし、議会においては、なんら、質疑が出来ない状況で、中核市移行準備が行政サイドだけで進められていっている、という由々しき事態になっています。
地方議会は、2元代表制をとっています。中核市への移行が、市長の公約とはいえ、議会での十分な審議を経ないで、あたかも決まっているかのようにすすめられることに、異論があります。また、6月15日号の市報においても、大きくこの中核市移行が取り上げられていることも問題です。市全体の合意に至っていない問題だからです。
しかも、移行問題は、すでに1997年5月から都と協議を開始、しかし、2年10ヶ月を費やした2000年3月、前黒須市政の時に、財政問題等から、正式に移行凍結・断念を決定した経緯があります。行政の継続性からいっても、都市戦略室が行った調査・検討の内容、具体的な課題、を市民・議会等に明らかにし、中核市移行を市の施策として、掲げられるのかいなかの議論をまず、していかなければなりません。
→これから、議会でも、中核市になると何が変わるのか、1100あまりの事業移管の内容、そして、費用負担について、しっかりと問いただしていかなければなりません。
かっこだけの中核市ではなく、実質、市民にとって、何が変わるのか、それが示されなければなりません。また、職員のやる気はどうなのでしょうか。
「いきいき企業支援条例」の加算金制度を導入について:この加算金制度については、議会に対して、一切説明がなされていません。FAX一枚が届いただけです。加算金が発生するのが、早くても来年度以降ということもあって、予算化はされていません。しかし、確実に、この規則改正によって、1億円あまりの予算が必要になることが、委員会の質疑の中で、明らかになりました。つまり、今すぐ予算化は必要ないけれど、確実に2年後には支出が求められるという規則改正が、議会に説明されずに、また、議論されずに、進められていることは、議会軽視です。
補正予算の概要に、参考という形で、その一部が掲載されていることで、委員会で若干の議論になりました。その指摘は、モラルハザードを起こしかねない、公平性を担保していない、というものです。あらためて、いきいき企業支援条例の加算金制度の導入の進め方を白紙にすることを求めます。
→とってつけたような条例変更です。自民党からも拙速だとの批判が出ているほどです。誰が指示したのでしょうか。また、いとも簡単にこのような多大な金額を要する事業が実施されるということに対して、違和感があります。
町会・自治会の体制強化策について:町会・自治会事務交付金が1世帯あたり220円から250円に増額され、町会等加入促進のためのガイドブック作成費用も市の予算から支出されるとのことです。
町会・自治会活動が、地域コミュニティの核となり、さまざまな地域活動を展開し、八王子の市民力として、大きな力となっていることはまちがいのない事実です。
しかし、市民協働をすすめ、地域コミュニティを活性化させていく支援が、事務交付金の増額や加入促進のガイドブック作成というのでは、ちょっと違います。
自治会活動とは、それぞれ自治会費をおさめ、地域独自の取り組みであるのです。しかもこういった事務交付金は、ある意味渡しきりのお金です。
この点については、10年前になりますが、八王子は、補助金等検討会を設置し、大変先駆的な検討をおこなったとき、町会・自治会事務交付金については、町会・自治会活動は、自主財源の範囲内で行えば十分、その負担能力は各世帯にある、と指摘していますし、また、包括外部監査においても、事務交付金は、行政連絡事項の周知等を依頼していることに支払っているのであるが、適正に使用されているかどうか、定期的に調査する必要がある、とも指摘されています。しかし、残念ながら、こういった指摘は、施策に活かされることなく、2005年に15年ぶりに190円から220円に増額、そして、今また、明確な根拠なしに250円に増額が提案されているのです。自治会活動は、自主的な地域を限定した活動です。市の行政活動とは一線を画すべきものです。しかも、さまざまな事情で年々組織率は減少し、現在は63%です。こういったことを考えるならば、地域の活動を支援する取り組みとして、交付金の増額、ならびに加入促進を市が音頭とりをするということに疑問があります。モット別な形での、公平性を担保できるような支援策を構築すべきです。
市の重要施策をすすめるにあたって、委託で行うという点について:市の職員が施策をどうすすめるのか、自ら地域を歩き調査し、また、対象となる団体や商店街・企業などから聞き取りを行い、プランの青写真をつくる。他の所管との調整を行う、こういった作業があって、初めて、市の施策推進となるわけですが、その作業を飛び越えて、コンサル会社などへの委託となっているケースがいくつか見受けられます。
再生エネルギー利用可能調査委託費750万円、商店街の振興策として推進協議会へ300万円、観光拠点整備として観光協会に850万円、観光振興会議運営に350万円、八王子駅周辺まちづくり計画に300万円、市街化調整区域の集落活性化施策に500万円、などです。
市の職員として、まちづくりや会議運営のノウハウ、また、現場などからの意見聴取などの力量を身につけていかなければなりません。
職員として、何をやるのか、どう、実態を把握しているのか、そして、どんなところを外注するのか、という、もう少し綿密な計画をたて、計画を推進する必要があるのではないでしょうか。
今回の補正予算は、市長の公約の肉付け、緊急を要するもの、必要なものに重点的に予算を配分したということですが、拙速になりすぎているのではないか、と感じています。
圏央道八王子西インターチェンジのフル機能化調査委託費について。
1130万円が計上されています。
このフル化推進がいかに、現実的な施策でない、ということは、すでに他の議員からの指摘の通りです。私からは、なぜ市費をつかって、調査をしなければならないのか、この点をついて、ひと言申し上げます。事業実施主体は国なんです。フル化推進をしたい市が行った調査にどれだけの説得力があるのか。疑問です。
また、室長から、2014年度を目途に供用開始したい、という希望的観測が語られたのですが、委員会の質疑を通しても、その具体的な見通しは示されず、その一方でこういった発言が、一人歩きして、北西部の開発に拍車をかけようとしています。このフル機能化調査委託費を認めるわけにはいきません。
給食等の放射能検査について:長らく、市民から要望があった給食等の放射能物質検査が、消費者庁からの測定器貸与を受けて、やっと始まります。
その意味で歓迎するものですが、測定方法について、委員会でも述べましたが、この貸与された機械は、ミックス測定には不向きであるということを消費者庁自身も言っています。
また、たとえ、一品が基準値以上であっても、混ぜて測ることによって、そのことが検出できなくなっています。野菜等においては、放射能汚染はずいぶんと少なくなってきていますが、魚やしいたけなどの一部野菜においては、今も基準値以上の値が出るものがあります。子どもたちの内部被爆を少しでも少なくするための検査であるのですから、今後、データを見ながら、目的に沿った検査方法、食べる前の食材検査というやり方を再検討していただきたいと思います。
また、八王子には放射能市民測定室が1月末からオープンしています。
こういったところのデータも活用したり、また、意見交換しながら、市民協働でこの事業を進めていってください。
インタネット中継をご覧ください。
毎年、この時期に決算・予算が報告されます。私は、この間、毎回質問しています。
だって、とってもおかしな会計処理をしているし、川口物流拠点整備に対して、着々と事業を進めているからです。この土地を5億円あまりで買ったにも関わらず、会計処理としては、5000万あまりに減額しているし、含み資産については、どこにも計上されていない。しかも、今年4月から一般財団法人に移行したことで、これからのチェックはどうなるのか、その報告はどうなるのか、気になるところです。
前黒須市長が決定権を有する評議員に、そして、川口地元選出の元議員も評議員、退職部長などが顔をそろえています。前黒須市長の親族会社が建設会社経営です。とても客観的な判断を期待できないと思われます。
質問事項:
住宅都市整備公社の23年度決算についてです。
① 財団法人の正味財産は、23年度末をもっていくらになっていて、また、どのような形でいくら、一般財団法人へと引き継がれるのですか。
→83億円。公益目的財産として、東京都にその収支計画を提出して、承認を受けている。
② 24年度の予算についてです。
一般財団に引き継がれた公益目的財産は、どのような使われ方をするのですか。
今議会での他の議員の一般質問に答えて、賃貸住宅事業、調査研究事業、楢原斎場や駐輪場といった公共的施設管理事業、という公益目的に支出されるという説明でした。
それでは、東京都に提出した計画書では、どのような収支になっているのでしょうか。
お答えください。また、その公益目的財産の行く末はどうなっていくのでしょうか。
あわせて、お答えください。
→毎年1億円あまりの減。82年で無くなる。
③ 一般財団法人となって、公益を目的とする事業以外のものとして、都市施設等管理業務、残土処理などの地域保全事業、物品販売事業を行う、としてあります。これら事業の収支は、2億3700万円あまりの収入に対して、支出は約2億3000万円です。一般質問での答弁では、川口物流の準備組合への6億円あまりの貸付金については、返済目的であるので、公有財産を減らすものではない、としています。つまり、公有目的財産を使わない、と理解したのですが、それでは、どこから、この貸付金を捻出するのでしょうか、とても、2億7000万円の収入に対して、2億3000万円支出がある、その他の事業、からは、6億円あまりの貸付を行えるような規模ではありません。
川口物流事業の準備組合への貸付は、どこから支出されるものなのでしょうか。明確にお答えください。
→ 法人会計の投資事業から支出。返すものなので、財産を減らすものではない。
④ 公社建物の新規建設の検討ということが事業計画にでています。もし、新たに建設されるとするならば、その費用はどこからだされるのですか。東京都に提出している公有財産の支出計画の変更になるのですか。お答えください。
→ 支出計画の変更は、東京都に届けて、承認を受ける。
⑤ 財団の解散という話が出ていた、3,4年前ですか、財団の財産は、約130億円余りと伺っていました。しかし、いま、一般財団へとひき継がれる公有財産は、83億円ということです。ずいぶんと少なくなっています。そのからくりのひとつとして、
昨年も質問しましたが、移行に当たって、減損会計を適用し、楢原斎場の土地評価を購入時の10分の1、また、川口物流拠点整備地区の土地評価に関しても、4億7500万円で購入したものをやはり、10分の1ちかくの5000万円で評価しなおしています。
財団の財産が過小評価されているのではないでしょうか。この点についてのお考えをお示しください。
また、含み益3億6000万円ほどが、公有目的財産として、プラスされています。
この含み益は、予算書において、どのように掲載されているのでしょうか。どこを見てもみあたらないのです。
→ 適切に処理している。含み益は計上されていない。
公有目的財産は、きちんと東京都にその使用計画書をだし、認可を受けて、執行するというものです。その計画書によれば、3つの公益事業に使われ、82年で、無くなるということになっています。
川口土地区画整理組合設立準備会に貸し付ける資金は、法人会計から支出されるということですが、残念ながら、財団が持っている資金はすべて、公益目的財産であり、東京都にその使途は報告され、認可事項になっているわけで、それには、法人会計にいくらいくら繰り入れる、ということは、一切かかれていません。ということは、法人会計の原資は無いということなんですね。しかし、そこから貸付をおこなう、おかしな話です。
今までの質疑のなかで、明らかになったことは、
財団が持っている財産は、すべて公益目的財産であり、その使途は限られ、変更の場合は東京都の認可を受けなければならない、ということです。
つまり、準備組合への貸付金や、社屋を立て替えるお金はないということです。
しかし、貸付金に関して言うならば、返済するのだから、財産を減らすのではないのだから、と、裕福なお財布から、無利子でちょっと拝借、というのが、今のやり方です。
⑤ 一般財団法人になっても、今までと変わらず、しっかりと管理監督していくと、他の議員の一般質問で、答弁されています。そして、公有目的財産は公益目的にしか使わない、川口物流事業には使わない、ということでしたが、貸付金は、まさにこの公益財産から貸し付けられるのです。これでは、東京都に提出した、公有財産の使用計画に反する、詭弁というか、いい加減なやり方だと思います。
この点についてのお考えをお聞かせください。
→ 適切に管理監督していく。
結局、財団の豊富な資金を当てにしての、川口物流拠点整備計画です。
私は、財団が持つ公益財産は、一般財団に移行する時点で、市に返還し、賃貸事業や斎場運営などといった公益事業については、別途指定管理などとして、契約をする、そうすることによって、お金の出入りが明確になると考えます。今のままでは、何に公益財産が使われ、何に使われないのか、明確な区別が出来ない状況です。
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