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平成19年度_決算審査特別委員会(第2日目) 総括質疑(2008.09.30)
◎陣内泰子委員 おはようございます。無所属市民自治の会の陣内泰子です。
 短い時間ではありますが、2007年度決算の総括質疑を行いたいと思います。順番が変わりますので、済みません、御了解ください。
 まず、ごみ燃料推進についてお伺いいたします。マイバッグについて。2007年度、2008年度の中で戸別訪問をしてごみ減量を呼びかけ、マイバッグが配布されています。職員の方々が、1軒1軒ごみ減量の啓発を対面等で行っている努力には大変敬服するとともに、大変なことだろうと本当に思っております。
 そこでお伺いするのですが、この啓発と同時にマイバッグを配布するという、このような方針をどのような経緯で決めていったのか教えてください。
◎榎本清掃事業担当部長 マイバッグの戸別配布の導入の経過や目的でございますが、ごみが18年度に若干ふえてまいりましたので、ごみ減量が主ということでスタートしております。戸別訪問はマイバッグの配布だけではなく、目的はやはりごみ減量のお願いが主で、マイバッグにつきましては、不要なレジ袋の削減等を、市民のごみの発生抑制や、排出抑制の意識向上を図るためスタートしたものでございます。

◎陣内泰子委員 今、目的をお話しされたわけなんですが、まさにごみ減量をどう進めていくか。その中でレジ袋削減対策が大きな問題という中で、今回のこのマイバッグの配布という方法になっていったと認識しております。
 そのような中で、レジ袋の削減対策ということを取り上げてみるならば、レジ袋有料化、幾つかの自治会でもう既に実施し、それなりの大きな効果を上げているということも伺っているわけですが、こういった手法の検討はされなかったのでしょうか。

◎榎本清掃事業担当部長 レジ袋の有料化ですが、レジ袋の削減は有料化が一番効果的と考えております。現在は不要なレジ袋削減の啓発を進め、マイバッグ利用を促進し、発生抑制を訴えているところです。今後、レジ袋有料化の導入を視野に入れまして、事業者と協議をしていきたいと考えております。

◎陣内泰子委員 それで、このマイバッグ配布にはどれぐらいの費用がかかっているんでしょうか。そしてまた、それの効果ですね、今、レジ袋の有料化も検討にということなんですが、それに当たってはどういうふうな削減効果があったかということも検討されなければならないわけで、その効果をどのように測定するのかお伺いいたします。

◎榎本清掃事業担当部長 マイバッグに係る費用でございますが、マイバッグを購入しました費用として、19年度につきましては11万戸、約1,600万円支給しております。また、効果の測定ですが、市民の意識のアンケートや、またマイバッグの持参率調査をお店の方で行っております。また、効果につきましては、市内の系列の12店のレジ袋の辞退率調査では、18年度は20%から36%の辞退率がありましたが、19年度は24%から41%と5%の増加になっております。

◎陣内泰子委員 今、辞退率がふえてきているということであります。そのような中で、マイバッグを持っていく中でこの辞退率なり、またスーパー等でのレジ袋の配布等に対しての削減をより上げていっていただきたいと思います。
 この製造費なんですけれども、今、費用がよく聞こえなかったんですが、報告されました。単価で見るならば、この間の決算認定のときに確認したんですけれども、一番最初、19年度最初のときは171円の単価。19年度は2回入札しているということなんですけれども、その次の入札のときには97円になっているということで、この費用の差がかなり大きいのではないか、競争の原理というだけではちょっと説明がつかないのではないかと思うんですけれども、このあたりはどういう理由なのか教えてください。

◎榎本清掃事業担当部長 先ほどのマイバッグの購入費につきましては、19年度11万戸、約1,600万円です。それと、マイバッグの単価の関係ですが、1回目の購入費と、また2回目の購入の関係ですが、業者は別業者でありまして、製造等の企業努力によるものと思われます。特に1回目の業者は、既製品の中に市のオリジナルマークをつけたという形で印刷をしております。2回目の業者は、自社系列で類似の袋をつくったということで、やはり企業努力で安くなっていると考えております。

◎陣内泰子委員 発生抑制という観点から見ますと、今、マイバッグをつくって各戸に配布しているわけですね、19年、20年の中で全戸に配布するということで。そういうことで24万枚余りのマイバッグが市中に出回るということであるわけですよね。ということは、それだけそれに相当するようなレジ袋の削減効果を上げる必要があるわけなんですが、そこはきちんと期間を限って、そのような効果を上げていく、その点についてどのようなお考えでいらっしゃいますか。

◎榎本清掃事業担当部長 マイバッグの関係については、レジ袋の削減だけではなく、マイバッグを使用することによって市民の方が意識啓発という形の中で、発生抑制だとか、排出抑制をしていただくという大きく考えたスタートですので、そのように御理解いただきたいと思います。

◎陣内泰子委員 費用をかけ、そしてとり行う施策に関してそれなりの効果、今、レジ袋削減だけが目的ではないということではありますが、実際にそういう形で24万枚のマイバッグが市中に出回る。それに伴うきちんとした削減効果というものを上げていかなければならないと思っていますので、そういう中で今後の施策を積極的に進めていただきたいと思います。
 そして、このようにマイバッグの費用は、今、19年度で11万戸、1,600万円ということなんですけれども、トータルで見るならば、2,000万円ぐらいこの間かかっています、20年度のを合わせると。そういう中で、今、企業努力の中で単価が変わってきているというお話もありましたが、当初においてもきちんとした単価というか、費用の検討ですね、どういう方法があるのかということも踏まえながら、製造に当たっていただきたいと思うわけです。それはやはり指定袋収入をもとにしてごみ減量を進めているわけで、そういう中で指定袋収入もきちんと適正に、そして効率的に使わなければならないと思っています。  そのような中でペットボトルの収集なんです。これは前からもお願いをしているところなんですけれども、ペットボトルは夏場には回数がふえます。隔週だったのが毎週になる。
それの委託費が2,000万円かかっていくということなんですね。こういうことで、では、ペットボトルの削減につながっているかというならば、決してそうはなっていない中であるならば、私はこの2,000万円の委託費をかけてペットボトルを回収することよりも、別な形で削減をしていくことが必要かと思いますが、このペットボトルの収集費用の見直しの御検討についてのお考えをお聞かせください。
◎榎本清掃事業担当部長 夏場に回収をふやしているのではなく、市民の排出に合わせて収集をしております。そういう中で市民の排出量が少なくなれば、回数は減らせますけれども、夏は飲料水の需要も多く、またペットボトルは軽くて持ち運びも便利なので、なかなかその辺は難しいのかなと思っております。

◎陣内泰子委員 では、ペットボトルの減量、削減についての発生抑制、それについて市としてはお考えがないということなんでしょうか。

◎榎本清掃事業担当部長 ペットボトルの収集量を減らしていくということは、先ほどもお話ししたとおり、マイバッグを配って、レジ袋だけじゃなくて、市民の方へのいろんな形での意識啓発という中で、全体を通して啓発を行っておりますので、決してペットボトルを減らしていかないということじゃなくて、ペットボトルはどんどん減っていく方がごみとしても、資源としても有効活用できますので、進めていきたいと考えております。

◎陣内泰子委員 この問題については、なかなか難しい発生抑制をどうとらえるかということにありますので、やはり大きな問題、課題だと思っています。
 時間がありませんので、最後になってしまいますけれども、市長にお伺いします。このごみの有料化の検証ということなんですけれども、この有料化は市民の税金、ごみ袋を買っていただくという形で税金をいただいているわけです。ことしの19年度の収入は11億7,000万円ありました。市民1人当たり年間にすれば2,000円の負担、4人家族ならば8,000円近くにもなってきているわけなんです。それはどう何に使うかということは、ごみ減量、資源化に充てるということで導入されたわけなんですが、直接のごみ減量の費用だけではなくて、みどりの保全基金に1億1,000万円、ごみ焼却に1億5,000万円、そしてまた繰越金という形で、一般財源に1億4,800万円余りが戻されているということがあります。これは市民との当初の約束と違うのではないかと思うわけで、生ごみの堆肥化に向けての多様な取り組みを初め、積極的なごみ減量政策の展開を御支持いただき、28年を目途にごみ処理計画が出されているわけですが、それを前倒しにするような形での積極的な推進を進めていただきたいと思うので、そのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
 でなければ、ごみ減量以外に使われている指定袋収入を市民に還元、つまりある一定枚数を無料で配布するとか、一番多く使われている指定袋の料金を下げるとか、そういったことも考えられるのではないかと思いますが、この点をお答えいただいて、終わりにしたいと思います。

◎黒須市長 ごみの有料化ということで、市民の皆さんに一定の負担をしていただいて、そしてごみの削減を図っているわけです。そのことによって、確かに有料ですから、お金はいただいておりますけれども、その結果として、例えば本市だけのことを考えてみても、清掃工場が1個減らせるというような段階まで来ているわけです。これは1個清掃工場をつくると、規模にもよりますけれども、御承知のように約200億円前後かかるわけですから、こういったことがつくらなくていいということになれば、一定の皆さんが協力をしていただいたと。その成果として、私は有料化でも皆さんは十分に理解をしていただけるんじゃないかと。そのお金をほかの部門にも回せるわけですから、そういう点でのきちんとした理解をしていただいていると私は思っております。
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