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2010年_第1回定例会(第1日目)
行政監査報告等についての質問:自販機設置について(2010.02.26)
行政監査報告等についての質問:自販機設置について
◎【9番陣内泰子議員】 では、続きまして、財政援助団体等監査報告書並びに行政監査報告書について質問いたします。
 自動販売機の設置についてであります。私は、今まで自動販売機の設置に関し、環境配慮、ごみ削減の視点から、極力少なくするように求めてきました。しかし、設置団体に手数料が生じ、それが団体の運営財源になっていること、また、求める人が多いということで、ニーズにこたえる必要があるとの見解が示されていたわけです。しかし、今回の監査で、使用許可の一覧を見て、かなり無秩序に設置されているということを感じた次第です。
 監査結果から一例を挙げるならば、夕やけ小やけふれあいの里の施設内には14台設置されており、しかも、目的外使用許可の手続を行っていなかった。さらに、その手数料収入は、指定管理者である財団法人八王子観光協会に入っているというものです。
 また、道の駅八王子滝山では、5台の自動販売機が、その自動販売機の設置場所に置かれ、その手数料収入は同様に指定管理者の収入になっているというものです。
 監査は、これらの使用料に対して、目的外使用の許可に対して、きちんとした手続をとるように、また、市が直接設置をして、市の収入とすべきと指摘しているわけですが、その前に、果たして夕やけ小やけふれあいの里に14台の自販機が本当に必要なのか、道の駅八王子滝山に5台の自販機が必要なのかといったことの検討が必要ではないかと思います。
 目的外使用の許可は、各担当が行っているということですが、自販機に関して64件で何台設置されているのか。それぞれの台数が、環境配慮、ペットボトルや缶ごみの削減という観点、またCO2の電気使用量の問題から見て、妥当なものなのかどうか。管財課なりが調査をし、環境部との協議、検討の中で、削減に向けた検討を行っていただきたいと考えるわけですが、お考えをお聞かせください。
 ちなみに、使用許可期限は、財務部長通知で、使用料免除の場合は3年、それ以外は1年となっていることも踏まえての設置数の精査をお願いしたい次第です。
 次に、個別の指摘についてですが、夕やけ小やけふれあいの里のこの14台の自販機設置について、行政財産の目的外使用許可が出されていないとの指摘に対しては、担当所管としては、今後、どのように対応するのか、お答えください。
 また、道の駅八王子滝山の自動販売機に関し、先ほどの議員からもありましたように、大幅な増収が見込めることから、市の直接設置、その検討が監査では指摘されています。これらをどう受けとめ、今後の改善の検討がなされるのか、お答えいただきたいと思います。
 私としては、道の駅八王子滝山の自動販売機に関しては、市の直接的な収入増がたとえ図られるとしても、設置をやめる方向での検討をぜひしていただきたいと考えるわけではあるのです。
 次に、公共施設の食堂、喫茶、売店等を目的とした使用許可についての質問です。監査は、最長更新期限を設定し、公平性を担保するように、また、福祉関係団体が運営する場合には、他の福祉団体との公平性に配慮するようにと、意見要望をしています。この点に関して、ぜひ速やかに実施していただきたいと思うわけですが、御見解をお聞かせください。
 次に、財政援助団体等監査報告書の認証保育所についてのところです。報告書5ページにあります。監査では、この認証保育所に出している運営費補助金、この交付に係る事務処理について、交付申請書並びに交付決定通知書に金額の記載がなく、実際に支出負担行為として整理、決定されているのは、毎月当初の各園からの請求書により補助金を支出する際に行われており、このことは、負担行為規則を逸脱した事務処理であると指摘をしています。
 この指摘はもっともなことではあるのですが、保育園や保育所の場合、月々で入所の子どもの数に違いがあることから、現在のようなやり方になっていると思われるわけです。そこで、所管としては、この指摘を受け、また、保育園、保育所の実情などを勘案しながら、どのようにこれを受けとめているのか、お聞かせいただきたいと思います。
 また、この補助金は、子どもの保育をする上での子ども1人当たりに係る月々の運営費といったもので、運営費補助金となっていることからもわかります。認可保育園の場合には、委託料という考えで処理をされているものです。そこで、認証保育所のこの運営費補助金について、認可保育園と同様の扱い、補助金という形ではなく、委託料なりの扱いということでしょうか、そのような処理の仕方ができないものなのか、お伺いをいたします。
 次に、実績報告書の様式についてです。現在の認証保育所運営費補助金の実績報告書では、監査で指摘するように、支給額、実績額、差引額の記載のみで、補助金の使用状況を確認できないとなっています。補助金として交付されている金額は、多いところで年間5,000万円ほどになっています。決して少ない金額ではありません。こういった認証保育所に投入された税金のきちんとした使用状況を把握しなければならないのは当然のことです。しかも、待機児童解消対策として、今後、市は認証保育所の設置を一層進めていくという方針もあるわけですから、早急にこの監査の指摘どおり、事業収支報告書の改善に取り組んでいただきたいと思います。
 その折に、現在の運営費補助の対象経費が、人件費、管理費、児童処遇費等になっているのですが、市からの補助金は人件費に充て、なお余りが出た場合には、その他の経費にも使うことができるというように、民間施設で働く人たちへの賃金確保の一助とすることはできないのか、お伺いしたいと思います。

◎【市川潔史議長】 財務部長。

◎【田沼正輝財務部長】 公共施設に設置してございます自動販売機につきましては、それぞれの施設長等が、利用する市民の方々への利便性の確保の一環として使用許可台数を決定しております。また、エネルギーを考慮した自動販売機もあるというふうに聞いておりますので、一定の環境面への配慮がなされているのではないかというふうに考えております。
 それから、公共施設の食堂、喫茶についてお尋ねをいただきました。特に福祉団体への許可につきましては、障害者団体を支援する意味合いもございまして、同一団体への許可を更新してきたという経緯もございます。しかし、他の福祉団体との公平性の面もございますので、最長更新期間の設定も含めまして、今後、関係所管とも調整をし、また、検討をしていきたいというふうに考えております。

◎【市川潔史議長】 産業振興部長。

◎【小林隆宣産業振興部長】 夕やけ小やけふれあいの里と道の駅八王子滝山の自動販売機についてのお尋ねでございます。
 夕やけ小やけふれあいの里につきましては、事務処理上の問題がございますので、適正な方向で処理をしてまいります。
 それと、道の駅八王子滝山につきましては、当初の契約の中で、自主財源の一部としてやっております。夕やけ小やけふれあいの里の方も、指定管理者制度をとっておりますので、その収入は基本的にはその運営費に充てられるという形になってまいりますので、そういった運用の中で努めているところでございます。

◎【市川潔史議長】 こども家庭部長。

◎【菊谷文男こども家庭部長】 認証保育所の補助金の支払い方法等について御答弁申し上げます。
 本来、補助金交付事務は、規則にのっとって行われるべきものでございますので、今回の指摘につきましては厳粛に受けとめているところでございます。今後、規則にのっとりまして、適正な事務処理ができるように改善をしてまいります。
 次に、認可保育所のように、委託料として支払うことが可能かどうかということでございますが、認可保育所につきましては、児童福祉法に基づきまして、市が保育の実施者となっており、民間保育所の保育の実施を委託しているため、事業の運営に係る経費のすべてを委託料として支払っておりますが、認証保育所につきましては、補助を受ける側が主体となって事業を行い、それに対し補助をする形をとっておりますので、委託料としての支払いは適切ではないというふうに考えております。
 次に、認証保育所の実績報告書の内容が不十分であるということでございます。認証保育所の運営費につきましては、人件費あるいは光熱水費が主な経費となっております。補助対象経費を明確にするよう、実績報告書の様式を変更する予定でございます。

◎【市川潔史議長】 第9番、陣内泰子議員。

◎【9番陣内泰子議員】 今、夕やけ小やけふれあいの里並びに道の駅八王子滝山の自販機の扱いについて御説明がありました。それぞれの指定管理者の自主財源にしていくということでありますが、担当の方にヒアリングの中でお聞きしてきたのは、夕やけ小やけふれあいの里の場合、今後、適切な処理、行政財産の目的外使用の許可を出していくという手続をとり、なおかつその手数料収入については一定程度、指定管理者の収入にしていくというお話でした。
 一方、道の駅八王子滝山の方は、そのような手続はとっていない、とる必要もないという判断の中で、その手数料収入が指定管理者の自主財源になっているということです。
 そこで、今後、市の公共施設を指定管理者に任せていくということは、多くなってきているわけです。そのような中で、自販機の設置ということが今後も考えられるとは思うわけですが、そうした場合に、指定管理になっている施設に関して、自販機を設置する場合の許可権限、それはどこが持つのか。今、先ほど施設長というお話もありましたが、指定管理者の施設に関してはどこが持つのか、それについてお答えいただきたいと思います。
 自販機の設置並びに販売が指定管理業務なのかどうか、このことも検討するなり、また、それぞれの指定管理者の施設によって違いがないように、統一的な扱いにすることが必要だと思いますが、この点についてお伺いしたいと思います。
 次に、公共施設の自動販売機の許可は、先ほど財務部長から、施設長ということがありました。自販機を少なくしていこうという動機づけには、これではなかなかならないわけです。環境へ配慮した電気使用量の少ないものを設置するとか、いろいろな防犯上の対応をした自販機を設置していくとか、いろいろな工夫もあるかとは聞いているんですが、しかし、やはり日本は何といっても自販機大国、それを少しでも減らしていく、どこに行っても自販機があるというような、そういう公共施設でないようにしていくべきだと思っています。
 市民にとってのニーズがあるということは、そこに自販機があるからこそ、逆にニーズが掘り起こされるという面もあるわけで、のどを潤すためには、自販機でなくてもいいわけであります。ごみ削減に向けて3Rを掲げる本市として、利便性よりは発生抑制を第一に考え、自販機設置の削減、それによるペットボトルの使用削減、電気消費量の削減を進めていただきたいと思います。
 そこで、トータルの管理をどこが行うのかという場所がないので、担当理事者にこの点をお伺いいたしたいと思いますが、自動販売機設置のための目的外使用許可について、一定程度のルールを決める。例えば、他の代替設備がない場合には、1台に限って許可をするなどの制約をして、公共施設からの自動販売機削減に取り組んでいただきたいと思うのですが、お考えをお聞かせください。
 それと、認証保育所の件についてです。先ほど実績報告書の様式について、わかるようにしていくというような御答弁がありました。そのような中で、先ほどお聞きして、人件費、光熱費に使われているということでありましたが、その中で、民間施設で働く人たちの賃金確保の一助、つまり人件費を第一優先的にその補助金で賄うということを、ぜひ各認証保育所等に指導していただきたい。そのあたりについて質問しましたが、お答えがなかったので、その点について追加でお答えいただきたいと思います。

◎【市川潔史議長】 財務部長。

◎【田沼正輝財務部長】 公共施設はそれぞれ設置目的が異なりますので、施設の実態を踏まえて、各施設の管理者が使用許可を決定しております。
 また、指定管理者制度、こちらは施設の設置目的を効果的に達成するために、団体に管理をお願いし、質の高いサービスをいただいておりますが、確かに御指摘のように、市が直接使用許可をしているものも、指定管理者が行っているものも混在している点がございますので、使用許可したときの位置づけ、あるいは形態をよく把握の上、統一的な整理を含めて検討していきたいというふうに考えております。

◎【市川潔史議長】 こども家庭部長。

◎【菊谷文男こども家庭部長】 補助金の人件費への活用ということでございます。これは、民間の事業者が現在行っている事業でございます。民間には民間なりの経営方針というものがあるかというふうには考えておりますが、税金を投入するわけでございますので、この補助金が有効に活用されるよう、これからも指導をしてまいります。

◎【市川潔史議長】 田中副市長。

◎【田中正美副市長】 環境問題に関連をして、自動販売機の設置台数の見直しについてのお尋ねだったというふうに思います。
 これからの時代、常にエコに配慮した行動が、私どもはもとより、企業、市民に求められてまいります。自動販売機の設置につきましては、施設を御利用いただく市民の皆さんへの利便性、また、健康上、水分を補給していただく観点から、設置を認めておるところでございます。設置に対するルールは、財務部長の方から御答弁申し上げたとおりでございますが、今後に向けては、エコに十分配慮しながら、必要台数の是非については、各施設長に適時、適切に判断させてまいります。
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