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2010年_第1回定例会(第1日目)
包括外部監査報告についての質問:駐輪場/市営住宅について(2010.02.26)
包括外部監査報告についての質問
駐輪場/市営住宅について
◎【9番陣内泰子議員】 それでは、包括外部監査の結果報告について、最後の質問を行います。
 午前中の審議の中で、自転車駐車場にかかわる事務の執行については、さまざまな議論、指摘があり、市長の答弁を受けて、あとは実行あるのみという感がいたします。しっかり取り組んでいただきたいと思います。利用料金の引き下げ、財務処理の透明性、剰余金の一定程度の返還等を要望いたします。
 それで、1点、お伺いしたいと思います。それは、めじろ台駅自転車駐車場建設に関しての運営期間延伸にかかわる覚書についてです。めじろ台駅自転車駐車場の整備経費は、当初、1億8,000万円が見込まれていたのですが、約4億3,000万円に増額されています。この増額経費を市は予算上、対応できないとして、他の新規事業もすることを含めて、既存自転車駐車場32ヵ所の管理運営期間の延伸をセンターとの間で取り決めたというものであります。
 駐車場建設経費の赤字を他の施設の管理運営期間延伸でカバーするというのは、市に当座の建設資金の補充ができなかったからといって果たして許されるものなのかどうか、甚だ疑問です。大体、建設資金不足に陥った場合には、まず行うのは計画の見直し、次に建設費の見直し、そして、どうしてもその計画並びに建設費が必要なものであるならば、何としてでも捻出をする。それが行政のやっていく筋道ではないかと思います。今回、こういった方策がとられなかった、この点に対してどうお考えですか。お聞かせください。
 そして、この問題並びに対応について、経営会議や議会への報告、並びにそこでの議論としてどんなことが指摘されたのか、疑問に思うところです。この2004年4月に覚書を締結する前に、経営会議にこの延伸の問題、つまり、建設費の不足をどうするか。それをきちんと経営会議に諮ったのかどうか。それについてお伺いいたしますし、議会への報告はどのようであったのかもお聞かせください。
 さらに、この問題に関し、監査人は2003年までの累積補修積立金が約2億5,800万円であったと指摘しています。この建設前、2003年の時点においてもう既にこれだけの補修積立金を持っていたというふうに監査人は指摘しているわけです。この金額は、このめじろ台駅自転車駐車場の建設費不足を補うに足る金額であります。どうしてこの補修金について検討が行われたのか。そして、それが採用されなかった。その件についてのわかる範囲でのお答えをお願いいたします。
 住宅についてです。市営住宅についても、前議員の質問の中でいろいろな問題、そして、なぜ建て替えが進んでこなかったのかということも、市長の答弁の中で話されました。これからは前向きに進めていく。住宅マスタープランに基づきやっていくというお答えでした。しかしながら、その中で、再度、確認なんですけれども、新規住宅について、今までの管理計画はわずか167戸の建設を建て替えの中で生み出して、それで八王子の市営住宅の需要供給数として1,500戸を目標とする。このように管理計画を立てているわけです。先ほどの市長の答弁においても、その1,500戸、そのような方向でというようなお答えがあったかと思うのですが、監査人は、八王子における市営住宅の需要調査及び必要戸数の推計を行い、目標管理戸数のあり方を基本から見直すことが求められる。このようにも指摘しています。
 昨今、居住者の高齢化の問題、孤立化の問題、そしてまたその一方で住宅を確保できない若者たちの顕在化、そういったことが社会問題化してきております。私は福祉政策というのは、まさに住宅政策に尽きるのではないか、このようにも思うところでありますが、その意味で、新規の建て替え、それについての見通し、それをいま一度お示しいただきたいと思うのですが、お願いいたします。
 そして、次に、これも午前中の質問等であったのですが、監査人の指摘の中で、コミュニティ活動の再構築が必要であり、それを指定管理者の自主事業として提案を受け付ける制度を検討すべき、このような指摘になっています。まさに市営住宅の入居者の高齢化が進んでいる。これは建て替え住宅だけではなく、全般的な課題になっているわけで、このような指摘に対して、なかなか住宅マスタープランの作成を待っているのでは、遅過ぎると思います。
 福祉・高齢者施策の担当のところと共同しながら、具体的なモデル事業を実際に始めていく。それは、既に若者の住居として公営住宅の一部を開放し、そこでボランティアをやってもらうとか、それから地域のコミュニティをつくっていくとか、さまざまな試みを行うことが他の自治体でもやられていますので、そういった取り組みを明確にして、これは指定管理者の問題ではなく、市の問題としてはっきりとした考えをお示しいただきたいと思います。
 そして最後に、良質な住環境の整備としての水洗化工事の問題です。これについても、建て替え計画が進まない中で、補修のおくれ等も指摘されました。監査人による水洗化の資料を見てみますと、2004年度、2005年度は実施され、そして2006年度は実施されていません。また、市税収入が大きく伸びた2007年度も、2004年度、2005年度を下回る規模でしか整備をされていないわけです。まさにこの建て替えのおくれをどうするのか、その議論がなかなか進まなかったという中でも、一方では、そこに居住する住民たちの生活環境を少しでもよくするような取り組みが行われなければならないと思います。そのような意味で、今もなお水洗化の未整備の問題もあると指摘されておりますので、それについて早急に対応していただきたいと思いますが、それについてお答えください。

◎【市川潔史議長】 道路事業部長。

◎【榎本了道路事業部長】 それでは私の方から、自転車駐車場の関係で御答弁申し上げます。
 まず、めじろ台の駐車場建設経費についてでございますが、当時、めじろ台駅周辺の自転車放置対策につきましては喫緊の課題でございました。建設方法や建設費等につきましても、さまざまな角度から検討し、整備センターに委託することが最善な方策であると判断し、駐輪場を建設したものであります。
 次に、めじろ台駅自転車駐車場建設の経営会議、議会等への報告についての御質問でございますが、経営会議へは建設計画と資金計画について提案し、承認を受けております。その中で、多額の建設資金を賄うため、償還期間の延伸についても提案しているところでございます。
 議会への報告でございますが、建設に当たり、平成15年12月の都市建設委員会へ報告しております。

◎【市川潔史議長】 まちなみ整備部長。

◎【山田政文まちなみ整備部長】 市営住宅の建て替えの方向性についてですが、現在の市営住宅管理計画では、中野、落合第二、中原、泉町、長房第一の各団地を建て替えることとしておりますが、今後の管理計画の見直しの中で、これについては再検討していきたいと考えております。当面は、中野団地の平成27年度完成に向けて取り組んでいきたいと考えております。
 中野団地につきましては、子安団地で予定しておりました69戸をプラスいたしまして、全部で220戸を計画しております。ただいまいただきました御意見等につきましては、今後、住宅マスタープラン策定の中で検討させていただきたいと考えております。
 水洗化工事等についてですが、水洗化につきましては、平成22年度予算でも計上しておりますし、平成23年度中には完了したいと考えております。
 住環境の改善につきましては、これまでどおり住民の利便性の向上に努めていきたいと、このように考えております。

◎【市川潔史議長】 第9番、陣内泰子議員。

◎【9番陣内泰子議員】 めじろ台駅自転車駐車場のことについて質問します。
 平成15年12月、都市建設委員会への報告があったということですね。経営会議への報告、議論はどうだったんですかというふうにお聞きしました。経営会議の資料を見させていただきましたけれども、この時点については検討が経営会議でかかっていないんですよね。また延伸について覚書を締結したのは平成17年4月なので、委員会の報告よりもかなりあとですよね。
 そういう中で、監査人も言っているように、めじろ台駅自転車駐車場の建設費をどうするか。それをめぐって運営期間の延伸、そして並びに新たな事業の負荷をかけた、そのように推測される、17年4月に締結した延伸の覚書というのは、めじろ台の建設費を出すための方策だったのではないか、推測してみると、時間的な経過を見れば、そうなるわけです。
 そのような中で、2億5,000万円の補充を新たにすることをきちんと経営会議にもかけない。そこで議論がされない。また、それについての具体的な報告が委員会等にも出されていないということは、大変大きな問題だと思います。今回の監査の結果を待つまでもなく、そういった経営会議できちんと議論されていれば、また委員会等で報告され、そのときに補修金が当てにできないのかとか、もし、そのような議論が出る可能性もあったわけですよね。そういうようなことが何らない中で、事態がどんどん変わっていく、こういう覚書が締結されるということは、今後あってはならないことだと思います。
 なぜこういうようなことになったのかということを考えてみるならば、市のお金を持ち出さない、また持ち出せないという中で、議論がなかなかきちんと上まで上がっていないのではないかというふうなことも推測するわけです。
 この点に関して、担当理事者としてこのような覚書の判断、それをなぜ経営会議の課題にならなかったのかについてお考えをお聞きし、終わりたいと思います。

◎【市川潔史議長】 道路事業部長。

◎【榎本了道路事業部長】 それでは私の方から、もう一度答弁を繰り返させていただきます。
 経営会議への報告でございますが、経営会議へは建設計画と資金計画について提案し、承認を受けております。その中で、多額の建設資金を賄うため、償還期間の延伸についても提案しているところでございます。議会へは、建設に当たり、平成15年12月の都市建設委員会に報告しております。
 それと、御質問者がおっしゃいました基本協定書につきましては、平成16年6月4日でございます。

◎【市川潔史議長】 岡部副市長。

◎【岡部一邦副市長】 めじろ台の駐輪場建設にかかわる御質問にお答えいたします。
 私が着任する以前の行政手続でございますので、精査の経過につきましては十分承知はしておりませんけれども、今、担当部長が答弁申し上げましたとおり、それぞれの時点におきましてそれぞれの判断を下して実施された施策であるというふうに考えております。
 今後の駐輪場のあり方につきましては、今回、外部監査からさまざまな御指摘をいただいておりますので、こういったことを十分受けとめまして、適正な執行に努めてまいります。

◎【市川潔史議長】 第9番、陣内泰子議員。

◎【9番陣内泰子議員】 先ほどで終わろうと思ったんですけれども、ちょっとずれがあるので、もう一度お願いします。
 平成15年11月の経営会議、これは15年10月21日に行われているものです。そこでは、めじろ台駅自転車駐車場建設プラン及び南大沢の改修についての話が出ています。そして、その中では延伸の問題は出ておりません。そして、提案どおりにする。そのような経営会議の話になっているわけで、先ほどの御説明の中で、延伸についての経営会議というのは、もう一度、お願いしたいと思います。

◎【市川潔史議長】 道路事業部長。

◎【榎本了道路事業部長】 経営会議の内容としまして、私どもの方で決裁で残されている、裏書きと称しますけれども、経営会議への提出ということでこのような文書が残されておりましたので、私の方ではそのように申し上げました。
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