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2007年第2回定例会(第5日目)定期監査報告に関する質疑(2007/06/19) |
◎【10番陣内泰子議員】 おはようございます。 それでは、定期監査、財務部所管のところについての報告について何点かお伺いいたします。 この定期監査の報告書において、特に指摘事項についてはなかったのですが、意見要望事項というものが付されております。それによりますと、指名競争入札は、手続が簡略化される一方、参加者の範囲が一部の者に偏りがちになるおそれがないわけではないため、実施に当たっては慎重な対応が求められると記されてあるわけですが、まず、この点に関して、市では広く業者を選定する配慮としてどのようなことが行われているのでしょうか、お伺いします。 そして次に、辞退率のことも指摘されています。特に10月以降の辞退率──業者が指名で入札に参加して、そこにおいて辞退する、その割合なんですけども、これが 50%を超え、特に後半、10月から2月の辞退率は平均において59.3%というふうになっているところです。こういった事態になる理由について市はどのように把握していられるのか、そしてまたこのような偏りも含めて改善の必要性並びにその処方のあり方についてお答えいただきたいと思います。 また、指名した業者全員が辞退したため、入札が不調になったり、またあるいは取りやめとなったケースというものが250件のうち33件、また他の業者はみんな辞退という形で1社のみになってしまったケース、これが46件と、合わせて全体の3割以上にもなっているところです。これでは広く業者の選定ということを要求している指名競争入札のその役割を十分に果たしていないとも考えられるわけですが、こういった事態は最近の傾向なのかどうなのか、そのあたりも触れながらも、その理由についてどのようにお考えなのかも御説明ください。 そしてまた、こういった辞退が多い並びに1社のみといったような事態を改善するためにどのような対策があるのかもお示しいただきたいと思います。 そして、こういった事態が多いという反面、この6月13日に東京土建一般労働組合八王子支部、ここから地元中小建設業者への仕事確保の要請書が出されています。このあたりのミスマッチングをどのようにお考えでしょうか。これについてもお答えください。 そして、辞退の理由なんですけれども、これは採算が合わないとするものが38%にもなっているというところです。担当にお聞きしたところ、この積算に関しては積算基準に従っているということではありましたが、こういった基準そのものが現状に合っているのかどうか、そのあたりも検討しなければならないというふうにも思われます。改善の余地があるのかどうか、お伺いしたいと思います。 そしてまた、公共事業においては、こういった予定価格、積算の設定においては、適切な価格で発注しなければならないのはもとよりなんですが、現場で働く労働者の方々への賃金、労働環境等において、不当なしわ寄せがいかないよう配慮しなければならないというわけです。これについてのお考えもお示しください。 昨年9月議会において、公契約における公正な賃金・労働条件の確立を求める意見書が全議員一致で市議会として国に上げたところです。景気が今現在上向いてきているとはいえ、現場で働く労働者の賃金は依然として低い水準のままですと、この東京土建一般労働組合八王子支部の要請書は訴えています。指名競争入札が本来の目的にかなうような価格の設定や業者の選定と同時に、現場で働く労働者がどういった状況に置かれているのかということも市としてはしっかり把握し、改善しなければならないところは国の施策に先駆けて実施することが求められると思うのですが、いかがお考えでしょうか。 そして最後ですが、電子入札制度が始まっています。その実施により登録のハードルが高くなったこともあり、地元中小建設業者などが公共の仕事から排除されないのかどうか、この心配もあるんですが、この点についてもお答えいただきたいと思います。 これで終わります。 ◎【高木順一議長】 財務部長。 ◎【田沼正輝財務部長】 指名競争入札につきましてお答えをいたします。 まず、本市が指名競争入札を実施するときは、厳正かつ公平な執行を図るため、八王子市指名競争入札参加者指名基準に基づきまして、指名及び受注の状況、不誠実な行為の有無、既発注工事等の施工成績などの適格性を判断して指名しているところでございます。指名が一部の者に偏ることのないように努めているところでございます。 次に、辞退率が年度後半につれふえることにつきましては、業者の民間を含めた手持ち工事や技術者の配置状況などによりまして辞退される傾向にあると考えております。工事の発注は各事業所間の施工計画に基づくものでありますが、年度当初に契約担当から早期発注と適正な時期の確保をするよう通知をしておりますが、さらに徹底を図ってまいります。 それから、採算が合わないとの辞退理由につきましては、公共工事に比べ現在好調なより採算性の高い民間工事にシフトする傾向にあるのではないかと考えているところでございます。この予定価格は、東京都の積算基準に基づき、工事担当所管が適正に積算したものであります。市独自に見直すということは難しさがありますので、今後、機会をとらえ、東京都へ基準見直しの要望をしていきたいと考えております。 それから、要望書につきましては詳しく把握をしてまいりますが、御指摘のように、価格だけの競争が続けば公共工事の入札不調は広がる可能性がございます。そうなれば、必要な工事が停滞し、市民生活に支障を来すおそれがあります。そういう意味からも、価格だけでなく、技術力や地域貢献度などを基準にした総合評価方式の入札制度を試行導入したところでございます。今後も引き続きこの試行の結果を検証していきたいというふうに考えているところでございます。(「電子入札の影響は」と呼ぶ者あり)電子入札につきまして御質問がございました。 電子入札につきましても、現在、予定価格2,000万円以上のものについて実施をしているところでございます。今後、その動向を見まして、それ未満の工事につきましても採用を検討していきたいというふうに考えております。 <ページトップへ> |