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■ 第2回定例議会議員提出議案質疑・討論(東京オリンピック招致に関して) |
【9番陣内泰子議員】 それでは、同じく議員提出議案第8号、オリンピック招致に関する決議に関しての質疑を行います。先の議員とダブらないように、極力簡潔に行っていきたいと思います。 今の質疑の中で、都知事の一方的なやり方、突然のオリンピック招 致の表明ということで議論がなされていたわけなんですけれども、まさにこれは大きな問題だと思っております。昨年の9月に突然都知事が表明する、何の意思 決定もない中でということが明らかになったわけですけれども、何でそういう表明をしたのかよくわかりませんけれども、そこでこの実現性についてどういう見 通しを提案者は思っていらっしゃるのか。知事にかわって、こういう招致を決議されるということを出される以上は、ある程度の見通しをお感じになっていらっ しゃると思いますので、ぜひその点をお聞かせいただきたいと思います。 次に、今の議論を聞いていまして、オリンピックの基本方針というのが出されております。その中で、盛んに先ほどオリンピック憲 章のお話も出ておりましたが、それはここの中からは見えてきません。具体的に言っているのは、都市の世紀を迎え、都市の力による新しい文明秩序の創造が期 待されるというふうに基本方針は言っているのですが、どういうことなのかよくわかりません。つまり、ここで言っていることは、東京の力を保持する、そのよ うに読み取れます。そのあらわれが、東京開催の基本理念で言っているように、新しい成熟都市・東京の姿を世界に示し、東アジアの一層の成熟化を牽引すると ともに、世界の大都市問題の解決に貢献し、東京の成果を広く世界に還元するという文言があるわけです。東京は都市が抱える諸問題を解決していると高らかに 言っているということなんですが、果たして本当にそうなのでしょうか。 都市とは、そこでの経済機能、活動、そして加えて、そこで暮らす住民が安心して暮らせるゆとりのある生活との調和がとれてこそ、成熟した都市と言えると私は考えますが、それが今の東京に実現しているとは思えません。今回の東京オリンピック招 致計画は、首都圏10キロ圏内に主要施設を整備するとし、施設の新設も極力抑えるとは言っているのですが、この地域に人、物を集中させることによって、都 市の抱える諸問題、私は未解決の問題としての交通渋滞や人口集中、都市の高層化、そして危機管理体制の不安や緑の後退、こういったものをさらに一層促進さ せるのではないかと考えるのですが、それについてはいかがお考えでしょうか。 それから、費用の点については、なかなか明確になっていないということが明らかになったので、これ以上は、今回は問題に出しません。 次に、さらに実現の基本コンセプトについて、いろいろな、先ほども「もてなしの精神」というようなことも言われておりました。その中で大きく出ているの は、環境を優先した大会にするということが言われております。これは具体的にどういうことなのか、お示しいただきたいと思っております。 それ と、最後に、これは東京都、都市が誘致、招致するわけですが、国家プロジェクトとしても行うということを言っています。しかし、今ここで示されている計画 では、東京の一極集中を加速させるものでしかないと思われるわけです。今、首都遷都の問題もある中で、国家的見地から見るならば、東京の一極集中は問題が 大き過ぎるのではないでしょうか。福岡も名乗りを上げているということなので、なぜ、福岡ではなくて東京なのか、それについての御説明をいただきたいと思 います。 これで1回目の質疑を終わります。 <ページトップへ> |