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2004年度 予算等特別委員会 総括質疑 |
要旨 1.歳出予算配分の透明性 (1)新市民会館建設について (2)中央道八王子インター北地区基盤整備について 2.市民協働の推進を実効性あるものにするために (1)NPO等への事業委託について ― 国際交流センターの運営及び予算措置 (2) 市民活動支援センターの位置づけ |
【陣内泰子委員】 おはようございます。無所属、会派に属していない陣内泰子です。時間の関係上、省
略することもありますので、御了承いただきたいと思います。 では、平成16年度一般会計及び各特別会計予算案についての総括質疑を行います。 税収減、高い公債費比率、増加する扶助費といった厳しい財政運営の中、市長は予算の提案説明の中 で、市民の視点、つまり、市民が行政に何を求めているのかということと、コスト意識、つまり、経費 に見合った効果が得られているのかという観点から、この16年度予算を編成したと説明されています。 この場合、市民の視点というのは、高齢化が進んできていることや、また、地域の中で、障害があって もなくても、だれもが安心して暮らしていける仕組みがあること、男性も女性もともに性別に関係なく 人権が保障されること、安心して子育てができる環境、こういったことが配慮されていることを踏まえ ていると考えています。 また、コスト意識とは、投下された金額に対して期待される効果のバランスがとれているか、また、 どういった内容の支出であるのかがきちんと説明されており、その説明に説得性があるのかどうかとい つたことがきちんと明示されている必要があると考えています。このような視点から、私も今回の質問 をさせていただきます。 まず、コストの視点から見て、非常に不透明なものの支出として、再開発ビル内に建設予定の新市民 会館の事業があります。市民会館の整備として1,042万円が計上されています。この費用の内訳として、 鉄道騒音調査が含まれているのですが、何の目的のために、またどのような調査をするのでしょうか、 お伺いいたします。 【白柳市民活動推進部長】 この調査につきましては、鉄道騒音等を測定いたしまして、ホールへの影響 の分析を行い、市民会館で必要となる防振対策を検討するためのものでございます。 【陣内泰子委員】 つまり、騒音調査がこれからということは、駅近くの建設、まさにすぐJRの駅があ り、列車がたくさん走っております。そのようなところへの建設ということで、大きな支障もあるわけ です。ということは、ある意味で、立地的にも問題があるということではないでしょうか。今、騒音に 対しての対策を考えるためというようなお話もありましたが、その点はいかがでしょうか。 【白柳市民活動推進部長】 ホール建設につきましては、外からの騒音振動防止、また、ホールが外へ出 す振動防止の両面について通常検討を必要といたします。これは、大きな支障があるということではな くて、そういった状況をきちんと把握して、また、駅前というのは立地条件とすれば、いらっしやる 方々には最適の立地条件ということで考えております。 【陣内泰子委員】 わかりました。ということは、今回振動調査をして、それに対する対策を考えるとい うことで、通常の市民会館の建設以上に、そういう振動面からの対応も迫られているというふうに理解 いたしました。 次に、昨年8月に、建設検討委員会の市民委員が公募されましたけれども、いつこの方たちの選考に 当たられるのでしょうか。 そして、市民会館の基本構想・基本計画の策定をこの検討委員会に任せるということなのですが、内 容的にはどのようなことを検討するのか、具体的にわかっていたら教えてください。 【白柳市民活動推進部長】 現在、南口の再開発事業につきましては、準備組合で鋭意検討を行っている 状況でございます。その一定の方向が出る中で、この市民会館との調整、これが出てくるわけでござい ますので、検討委員会を立ち上げる時期につきましては、この方向性が出てきて、検討する材料が整っ た段階で速やかに立ち上げていきたいと考えております。 また、検討委員会での検討する内容につきましては、これは新たな市民会館が担う役割ですとか、市 民会館の持つ機能等について検討を行っていこうとするものでございます。 【陣内泰子委員】 今新たな市民会館が担う役割というようなお答えだったんですけれども、それは、具 体的にどういう舞台設定にするとか、装置とか、席数とか、そのようなことも含まれているということ でしょうか。 【白柳市民活動推進部長】 この一定の規模につきましては、いわゆる外側の箱が限られてくるわけです ので、そういった中で枠というものは当然出てくると思います。そういう中で、位置づけというんでし ょうか、この館のホールの持つ目的に従った施設内容について検討をいただくということでございます。 【陣内泰子委員】 何かよくイメージができないなというふうに感じております。 それで、この策定をしていく今おっしゃった市民会館の目的、役割、それに合わせた規模等も含めた 基本計画等を立てていくに当たって、コンサルタント会社等に依頼していくということなんですけれど も、この検討委員会とこういった委託するコンサルタント会社との関係とは一体どういうものになって いるのでしょうか。ということは、この検討委員会のメンバーになっているというふうに理解してもよ ろしいのでしょうか。 【白柳市民活動推進部長】 このコンサル会社につきましては、会議の進行補助を行うファシリテーター としての参加を考えております。したがいまして、検討委員会のメンバーということではございません。 【陣内泰子委員】 そのような形でコンサルタントを含め、市の事務局及び検討委員会で新しい市民会館 のあり方を含めたことが検討されていくんですけれども、今こうやってお聞きしても、具体的なイメー ジが全然伝わってきません。その意味でどのような舞台装置や、また設備になるかということが、検討 委員会の結果をまたねばならないということなのでしょうけれども、この施設に市としてはどれぐらい の予算がかけられるのかということも全く卯寺点ではわからないということになります。いちょうホー ルの建設においては、土地取得代を除いて約120億円がかかっているのですが、その程度の費用あるい は耐震など防音装置の設備も要るとなるならば、それ以上の費用がかかるというふうに理解してよろし いのでしょうか。具体的に建設完成までの費用概算がわかっていたらお示しください。 【白柳市民活動推進部長】 建設経費につきましては、今後検討する施設の内容によりまして、今御質問 者がおっしやるとおり、単価や床面積も大きく異なってくると思います。したがいまして、ここで試算 するということは適切ではないというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 【陣内泰子委員】 ということは、再開発ビルと一体となっての開発ということなんですけれども、その 再開発ビルの中の保留床をどの程度取得するか、また、その金額もどの程度かということもわからない という、今ははっきり断定できないということで理解してよろしいでしょうか。 【白柳市民活動推進部長】 そのとおりでございます。 【陣内泰子委員】 金額が確かでない、また、立地に対しても少々不安がある。また、どのような内容、 この内容によって金額も変わってくるわけですけれども、こういったことでどうして費用対効果を図る ことができるのでしょうか。コストの視点から見て、まさに不透明と言える事業ではないでしょうか。 そして、そのような中で、きちんと説明責任が果たされているとは言えない。このような市民会館建設 事業は費用的にもまさに今後の市の財政を大きく圧迫することは目に見えています。本当に必要な事業 なのかどうか甚だ疑問です。 次に、市民の視点からの検証です。この市民会館の建設については、駅前の再開発と一体となった整 備をすることで、駅前のにぎわいをつくり出し、八王子の顔としての南北一体としての中心市街地の活 性化が求められているという御説明を伺っております。では、何によってこのにぎわいを図るのでしょ うか。そして、それが市民会館の建設とどう関係があるのでしょうか。 昨年の市民会館の利用率は45%、年間173件の利用があるうち、1,500人規模以上の催しはわずか40件 しかありませんでした。また、平成15年の市政世論満足調査によれば、映画も含めた鑑賞の機会は年一、 二回、また年1回という人を合わせて65%となっています。また、平成15年度調査にない項目を、少し 古いですが、平成10年の同じ世論満足調査から拾ってみると、公演、演劇や何かを鑑賞に行く場所とし て、23区、多摩地区を挙げた割合は、20歳代の方で80%、30歳代の方で70%、40歳代の方で67%、50歳 で76%、また、60歳の方であっても60%となっています。こういった統計から見て、建設しようとして いる市民会館の利用率をどの程度と予測されているのでしょうか、お答えください。 【白柳市民活動推進部長】 新しい市民会館の建設規模等が明らかになっていない状況では、こういった 数字は軽々には判断できないところですが、立地としましては、駅前ということで最高の立地というふ うに考えております。したがいまして、我々が目指すのは100%を目指さなければいけないんですけれ ども、現実には他市の類似施設と同程度以上、これは確保していきたい、このように考えております。 【陣内泰子委員】 建設するのであるならば、ぜひそうであってほしいとは思うのですけれども、このよ うな目標利用率を実際に建設された場合に切るようなことになった、なかなか利用率が上がらない、駅 のにぎわいがあると思って建設したけれども、なかなか人がそこに流れていかない、そのような事態に なったときの責任というのは、何らかの形でとるということがあるのでしょうか。 【白柳市民活動推進部長】 私どもといたしましては、そのようなことのないよう全力を挙げて努力して いく所存でございます。 【陣内泰子委員】 費用、設計計画、事業目標値、こういったことが不透明です。その中で、どうしてこ れが市民にとって費用対効果、市民ニーズから見て優先されるべき施策なのでしょうか。もちろん、財 政的にゆとりがあるならば、文化のまち八王子として立派なホールは欲しいところですが、しかし、い ちょうホールや、南大沢の文化会館の利用率が十分に上がっていない現在、果たして建設に踏み切って もいいのでしょうか、お考えをお聞かせください。 【白柳市民活動推進部長】 これは、いちょうホールや南大沢のホールの場合と施設規模が異なります。 現行の市民会館、これの建て替えの時期、また、南口の再開発事業というタイミングがございますので、 ここで検討を行っていく、そういうものでございます。 【陣内泰子委員】 もう1つ、この市民会館の建設についての位置づけなんですけれども、ゆめおりプラ ンの中には位置づけられていません。何を根拠にしてこの事業が進められるのでしょうか、お願いしま す。 【白柳市民活動推進部長】 これにつきましては、ゆめおりプランの附属資料ということで巻末の方に掲 げておりますが、ここの都市像別の主な事務事業の中として、市民会館の整備として掲げさせていただ いているところでございます。また、この実行編といたしまして、先般作成いたしましたが、この中で も、抽象的な表現ではございますけれども、公共施設の整備を含む南口の再開発事業として掲げさせて いただいているものでございます。 【陣内泰子委員】 先日ヒアリングでお話を伺わせていただいたときに、この実行編に書かれている公共 施設整備等を含めて、南口の再開発事業を行っていくということで、それが公共施設が市民会館を意味 しているというふうなお話を伺ったんですけれども、今も御答弁にもあったように、非常にあいまいな 内容になっているということで、これは公共施設整備ということは、市民会館でなくてもいい、市民会 館以外の公共施設ということも含めて考えられるということなのでしょうか。 【白柳市民活動推進部長】 これは、先ほども御答弁申し上げましたけれども、現行市民会館の建て替え 時期等を考えますと、市民会館をここに今再開発ビルの中に組み込むということがタイミングとしては 非常にベストではないかということで検討しているものでございます。 【陣内泰子委員】 昨日の総括質疑の中で、他の委員の質問に答えられて、駅前事務所の拡充、ミニ市民 課など具体的に検討している。現在の場所では無理なので、中心市街地の活性化に寄与するような空き 店舗や南口なども検討しているという御発言がありましたが、ということは、今公共施設のところで市 民会館というふうに考えているという御答弁であったのですけれども、もう少し拡大解釈として、その 南口の再開発ビルの中に公共施設整備としてミニ市役所をつくっていくというようなことも、市民会館 の建設に加えてあり得るということなのでしょうか。 【田中助役】 駅前事務所、ミニ市役所化ということになりますと、ある程度のスペースは必要になりま す。したがいまして、きのうもお答えをしたとおり、民間ビルだとか空き店舗、これの選択肢の1つで もございますし、それから、今計画をされている南口、これも含めて、当然ミニ市役所ということも考 えられるということでございますので、いずれにしましても、市民の利便性というものを最優先に、そ の適地については考えてまいりたいというふうに思っています。 【陣内泰子委員】 市民の利便性ということでの南口再開発、また、この市民会館の建設ですけれども、 あわせて市民のニーズ、そして、今市民にとって何が必要なのかというところで、ぜひ再検討をお願い したいと要望いたします。 最後に、市民会館について、市民のニーズということですけれども、今回基本計画・構想が明らかに なっていない。費用についても、具体的な内容、設備、施設にとっても明確になっておりません。そこ で費用の概算等が出される、具体的な構想が出された時点で、ぜひ市民への提示、そしてあるいはパブ リックコメントを求めるというような形での意見集約を図る手続が必要ではないかと思うのですけれど も、そのようなお考えはいかがでしょうか。 【白柳市民活動推進部長】 計画が具体化する中では、市民の皆さんにこういった内容を具体的に十分説 明する必要があるというふうに認識をしております。ただ、パブリックコメントにつきましては、本市 では制度化としてのパブリックコメント制度はまだ敷いておりませんが、いわゆるパブリックコメント という形でやりますと、かなりの日数を要します。そうしますと、再開発事業という中では、直接パブ リックコメントとしての取り組みというのは不可能かなというふうに思っております。 【陣内泰子委員】 次に、土木費の中央道八王子インター北地区基盤整備促進事業についてお伺いいたし ます。 この事業も、市民会館建設事業と同様に、事業の実態が明確になっていないところへの投資的経費と 見られます。つまり、16年度の7,200万円、17年度、これはプランに出ている数字ですけれども、それ による2億5,000万円をかけての基盤整備を促進し、商業集積地区にしていくという事業です。そして、 大地主である都をはじめとした地権者に対して、整備するから商業施設を建設あるいは誘致するとお得 ですよといった働きかけをして、巨大商業地区を実現させようとするものと言えるのですが、まさに他 力本願の事業と言えるのではないでしょうか。 そこでお聞きいたしますが、地権者は何名で、都や地権者との話し合いは今現在どこまで進んでいる のでしょうか。また、どんな見通しがあるのでしょうか。 【磯まちづくり計画部長】 まず、地権者の数でございますけれども、都を含めまして約20名ほどの地権 者がおります。 それから、都との関係でございますが、都といたしましても、土地バンクに入っている土地でござい まして、本市と協議を進めてきたところであります。そんな中で、この土地の有効活用につきましては、 基本的な考え方は本市と都は一致しているところでございます。現在、経済性や事業手法などについて、 最終的な調整を進めているところでございます。これらの調整を見ながら、他の関係地権者にも説明を し、合意形成を図り、17年度中には基盤整備に着手したい、こういうふうに考えております。 【陣内泰子委員】 都とは基本的な合意に達しているというお話なのですけれども、地権者の方々との説 明、また話し合いはこれからであり、また、ほとんど進んでいないというふうに理解しています。その ような形の中で、なお16年度、17年度の事業において取り組んでいきたいというお話でしたけれども、 これはなぜそこまで急ぐのかなというふうに思います。産業振興マスタープランやいきいき企業支援条 例があり、産業振興が重要課題であるというからでしょうが、ある意味で机上でのプランありきといっ た感がぬぐえませんが、いかがでしょうか。 【磯まちづくり計画部長】御案内のとおり、この土地は中央道のインターチェンジのそば、あるいは16 号バイパス、あるいは新滝山街道等々に接しておりまして、また、中心市街地にも近いという、こうい うような土地でございます。また、近い将来、中央道と圏央道がつながるようなこういった時期でござ いまして、この土地活用については、八王子市の活性化に大きく寄与するというふうに考えておるとこ ろでございまして、そういったことから、都市計画マスタープランあるいは産業振興マスタープランに も、この土地活用について掲げているところでございまして、雇用の拡大や税収のアップなど、その経 済波及効果が大変大きく、本市の行政運営に貢献するものと考えているところでございます。 【陣内泰子委員】ぜひそうあってほしいと思うところではあるんですけれども、まさに中心市街地から 3キロ程度の距離に設置される巨大な商業集積地区の実現可能性については甚だ疑問に思います。つま り、この地区に人が集まるようになると、中心市街地のより一層の空洞化、それを推し進めていること にもなるのではないでしょうか。丸井の撤退をはじめとした中心市街地の空洞化に対する活性化プラン がもう少し見えてきてからの取り組み、地権者との具体的な話し合いや了解、進出店舗等の青写真等が できてからの取り組みでも遅くはありません。この事業の市民への説明としても、市報にたった1行書 かれているだけです。市民会館の建設にしろ、この商業集積地区への整備にしろ、大きく八王子の姿を 変える事業でもあります。 よく市民の方から、知らない間に何かビルができてしまった、いつの間にか地下駐車場ができている といったような声も聞きますが、ぜひ市政がよく見えるように、市民への説明をしていただきたいと思 います。このように市民にきちんと説明できないような事業は、説明できるようになるまで取り組むべ きではないと思うのですが、お考えをお聞かせください。 【磯まちづくり計画部長】先ほども説明いたしましたように、あの土地のポテンシャルは非常に高いと いうことで、東京都においても、その価値は認めているところでございまして、なおかつ、おおむねの 土地が東京都が所有しておりますので、現在は全く税収がございません。そういったところで、平成7 年の業務核都市構想以降、市の基本構想、現在では、先ほども申し上げました都市計画マスタープラン あるいは産業振興マスタープラン等に掲げておりまして、そういった位置づけから広くもう既に公表を しておるところでございます。 また、事前調査を踏まえ、事業手法が決まった段階ではまた新たに説明をしていく所存でございます。 これらのプランの中で、この地区のポテンシャルは非常に高く、この時期を逃すことなく、本市の活性 化に寄与させていきたいというふうに考えているところでございまして、この地区を生かすことによっ て、市内からの消費の流出を呼び戻すとともに、ここに新たな集客の可能な土地利用を図り、ひよどり 山有料道路を活用いたしまして、シャトルバス等により中心市街地に呼び込み、中心市街地と相乗効果 的に本市の都市再生が図れると考えているところでございます。 【陣内泰子委員】 この2点については、歳出の配分の不透明性という形で質問させていただきました。 時間も残りわずかなので、次の質問に移ります。 市政運営の大きな柱でもある市民との協働についてです。 市は、市民の協働を積極的に進められてきております。きのうの話にもありました国際交流コーナー の設置なども、その協働の実が結んだ1つと考えております。ぜひ期待します。 ところで、市役所全体として、今までこういった市民活動団体との協働事業やNPO等への委託事業 などについて、どれぐらいの実績があると把握されていらっしやるのかお聞かせください。 【白柳市民活動推進部長】 この実績につきましては、平成14年度から実態調査を行っております。おお むねの件数は把握しているところでございますけれども、ただ、所管によりまして、協働のとらえ方が 多少の幅が見られる中で、現在のその内容について精査を行っております。こういった庁内意識の啓発 を図っていく必要があるというふうに考えているところでございます。 【陣内泰子委員】 まさにこれからの事業、そしてこれからどんどん大きくなっていく市民との協働であ ると思います。そのような中で、昨年市民活動支援センターがオープンしたわけですけれども、この市 民活動支援センター、この位置づけはどのように考えていらっしやるのでしょうか、お願いします。 【白柳市民活動推進部長】 支援センターにおきましては、これから地域社会で何か社会活動をしていき たいという方々への団体の紹介ですとか、活動している団体等に対する相談事業、また、団体相互や団 体と行政、また企業とのネットワーク化、こういった活動を行う市民の立場に立って、いろいろな各種 事業を行っていく。そういうようなセンターというふうに位置づけております。 【陣内泰子委員】 センターの事業は、重要になっていくかと思いますけれども、その意味で、予算的に 見てみますと、このセンターの予算、余り十分であるとは思っておりません。この予算の内訳、どうな つているのでしょうか。 【白柳市民活動推進部長】 16年度におきましては、約1,200万円を計上させていただいているところで ございます。内訳といたしましては、光熱水費等の固定費が約236万円、また、この市民活動協議会へ の管理業務委託料として960万円でございます。この内訳といたしましては、管理業務の方はセンター の人件費関係で約700万円、その他の事業経費として260万円ということでございます。 【陣内泰子委員】 人件費等で700万円ということですけれども、他のNPOへの委託の事業などと比べ ると非常に寂しく思っております。ぜひもう少し予算をふやしていただきたい、そのような方向性があ るのかどうかをお聞きします。 【白柳市民活動推進部長】 こちらの支援センターにつきましては、他の施設にあるような使用料の徴収、 こういった業務を行っていないなど、一概には比較することはできないというふうに思っております。 ただ、現在の予算が十分であるというふうには考えておりません。今後も市民が運営をし、市民が育て るセンターとして、利用される方々の声もお伺いしながら充実を図っていきたいというふうに考えてお ります。 【陣内泰子委員】 このようなセンターへのサポートと同時に、NPO自身へのサポートも、ぜひ財政的 な支援もお願いしたいと思うんですけれども、NPOへのサポートはどのようにお考えになっています か。 【白柳市民活動推進部長】 NPO等に対する支援でございますけれども、今財政的な支援といたしまし ては、今年度から始めました市民企画事業補助金、こういったものへの道を開いております。今年度、 これは16年度分については、34件の応募をいただいているところでございます。また、もう1つは、N POに対する公共性の高い事業―この事業はいろいろあると思います。そういうものの公共性の高い 事業については、当然これは一定の支援が必要であるというふうに認識しているところでございます。 【陣内泰子委員】 この市民企画事業補助金ですが、これは活動支援費であったり、また、事業実施費と しての補助になっています。特にNPOの事業実施に必要なのは、立ち上げ資金、シルバーレストラン や子育て支援などを始めようとした場合の場所の手当てであったり、設備であったり、初期投資に大き な金額が必要です。そのことが大きな障壁にもなっているということで、ぜひこのような初期投資に対 する援助、無利子で立ち上げ資金を貸し付けるとか、ファンドを用意するとか、場所を提供するとか、 そのような形での支援も御検討いただきたいのですけれども、いかかでしょうか。 【白柳市民活動推進部長】 これは、庁内の各所管とも調整しながら、こういった市の今の未活用施設、 これの有効活用という意味で御利用いただくとか、今御指摘のありました市民ファンドの創設、こうい つたことも念頭に検討していきたいというふうに思っております。 【高木順一委員長】 他にございますか。 【陣内泰子委員】 無所属、会派に属していない陣内泰子です。 今回の予算審議を通して、2004年度八王子市一般会計予算及び各特別会計予算等について、意見を述 べさせていただきます。 市税の収入など、厳しい市民生活をサポートする市の役割としてまず考えなければならない、まず見 直さなければならないのは、投資的経費です。その中で、商業、流通業への活性化として組まれている 中央道八王子インター北地区基盤整備促進事業の開始、JR八王子駅南口市街地再開発事業とセットで の駅前広場整備事業等は、いずれもその基本となる計画の全体像が見えていない事業に対する予算化で あり、到底納得できません。 というのは、まさに今年度の予算、その額が問題であるのではなく、平成16年度以降、事業の着手に よって予定される大きな予算に対する説明責任がなされていない。また、このような大きな予算を組む ことは、厳しい財政状況の中、市民生活をより一層脅かすものとなりかねないからです。 次に、教育費についてです。学校配分予算については、これが限界かというほど削減されてきている。 その一方で、特色ある学校づくりの推進と学校長の裁量権の拡大、市費による指導主事の増員は教育現 場に対する教育行政の押しつけを強めるものと言えます。また、同じように、学力テストの実施、公表 は、教育現場に差別を生み出すものであり、今抱えている教育課題への解決とは言えません。 ごみ有料化については、市民に負担を強いるこのようなものに対し、まだまだ市民の理解が十分とは 言えない状況にあります。3月条例化に対しては適切とは言えません。 以上、3点を理由にして、この予算案等について意見を述べさせていただきました。 <ページトップへ> |